車中で昼食をとる為、とある場所に車を停めた。
コンビニで購入した食べ慣れた味の弁当を広げていると、何やら外が騒がしい。
窓の外を見ると、フェンスの隙間から数え切れない程の「足」が見える。
これは俺が好きな「足」であることは瞬時に理解した。
そう、偶然にも車を 停めた場所は女子高のプールのすぐ側だったのだ。
プールはフェンスで囲まれている為、全容をつぶさに把握する事は出来ないが、フェンスの下部は一定の幅で隙間が開いている為、車のシートから見ると、その隙間が丁度目線の高さになるのだ。
更にすぐ横にはどうやらシャワーを浴びるスペースがあるらしく、無数の生足が目の前を通過していく。
ビバ俺
これは食べ慣れた味の弁当も、今日は一味も二味も違うな、などと思いながら箸を進める。
まいうー
石塚氏を超える「まいうー」を初めて発する事が出来たのではないかと少し微笑む。
そんな事をしていると、生足達は少し離れた場所に移動し、準備運動を始めた。
俺と生足との距離は離れてしまったが、スクール水着の全容を見る事が可能になった。
「スクール水着久し振りに見たなぁ。。スクール水着」
スクール水着と二回言う、オッサンの本気の感想が口から溢れだす。
窓を少し開けると、女子生徒達のキャッキャという声が聞こえて来る。
このBGMに勝るものはこの世には存在しないだろう。
いつの世も
キャッキャ言う女子
最高だ
そんな心の一句を詠みながら、あだち充作品に必ずある、女子を見ながらニマニマするシーンを実写化していた。
スクール水着と生足
他に何がいるというのだ。
力強く、うすみっともない決意を、また高らかに掲げてしまった夏の始まり。